掛川市では市内の茶生産を行う個人・法人に対して補助制度があり、補助金が受けられます。
昨今、静岡茶の茶生産量が減っていて、鹿児島県に生産量で抜かれてしまったようです。高齢化と個人で営んでいる小規模な農家が多くて、辞めてしまう茶農家さんが多いためです。鹿児島は大型機械を使った大規模農園の方が静岡県より多いそうです。
対して抹茶需要は世界的にブームで、輸出が伸びており、仕入れでも争奪戦で抹茶価格が高騰しています。とくに有機栽培のお茶は少ないので大変高値になっています。無農薬の有機栽培のお茶は3〜4%と言われています。大変貴重です。そして有機に栽培に変えるには土壌、肥料、そして、摘採ができる状態になるまで何年もかかるため、非常に大変です。
また、煎茶もこれまでは価格の下落傾向だったのですが、2025年は卸価格が跳ね上がっていて、数年前までは飲料メーカーが安い2番茶を購入といった流れが、2晩茶や3番茶の値段が急騰し、お茶屋さんの仕入れにも支障が生じているような状況みたいです。
つい最近、中国が大規模な抹茶の一大生産地を作って世界に売り込もうとしている、というニュースを見ましたが、今後、原産地証明などがより重要になるかもしれないですね。掛川茶は一つのブランドだと思いますので、農家さんが持続可能というか、健やかに無理が少なく続けられる状態を作れるといいなあと思います。
大型機械購入や抹茶の甜茶栽培をする、有機JAS取得にむけた有機栽培、被覆茶の資材などを支援する制度が紹介されています。こうした取り組みを利用していただけるといいなと思っています
掛川市茶園共同管理推進事業費補助金
市内で集団管理による茶業経営を実施する農家に対して、茶園共同管理機械の購入費用を支援する補助制度
掛川市高付加価値茶生産拡大推進事業費補助金
市内で生葉の生産を行う個人又は法人に対して、有機JAS認証の取得に向けた有機栽培又は被覆茶栽培用資材などの購入費を支援する補助制度